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『運び屋』

物語はとても淡々と進み、見終わった後は何とも言えない哀愁を感じた。

 

クリントイーストウッドの様な、若い頃からスターで、

監督業でも評価されている人が80代になって撮った映画だからか?、

野心の様なものを画面からは感じることがなく(きっとまだ野心はあるとは思うのだが、人よりは少ないと思う)、むしろ余裕が感じられ、ユーモアも心地よく、

また、ロードムービーとしても楽しめる側面を持った映画だと思った。

 

主人公のアール(クリント)の見張り役になった、ギャング達は皆、

最初は彼に振り回されてイラつき、殺そうとするが、結局は殺さない。

元妻や娘も散々勝手なことされたのに、最後には彼を許す。

何だかんだチャーミングな人は得だなあと思った。

 

自分本位だけど、愛される男の話だった。星4.0(5点満点中)

 

絵は帰宅して、ネットで画像を見て描いたもの。

劇中のクリントイーストウッドは皮膚が薄くて、皺も美しかった。